But you are you

ふんわりジャニオタ一年生

舞祭組が大好き(前編)~舞祭組村を見られない話~

※最近の『キスマイ超BUSAIKU!?』のマイコを凌駕するめんどくささなので閲覧非推奨です。

 

 

 

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舞祭組結成6周年の10月5日、『舞祭組村のわっと!驚く!第1笑』のBlu-rayが届いた。部屋が汚いので梱包されてた段ボールの上で写真を撮った。

 

結成日に受け取ろうだなんてロマンチックなことは一切考えてなくて、セールになってた勢いでポチって、数日後に昼まで爆睡してたら不在票が届いてて、直近の予定がない日がたまたまその日だったから再配達してもらった。

Amazonの担当者さんにはこの場を借りて心よりお詫び申し上げます。

再配達の日を決めた後に結成日と被っていることに気づいた。それはそれで、運命的なものを感じる。前世レベルで舞祭組と繋がってるのかな?

 

 

この流れだと、この文をスクロールしたら舞祭組村の感想が書かれてると思うじゃん。

違うんだなそれが!タイトルでネタバレしちゃったけど。

 

 

舞祭組村を見た方がいいのは勿論知ってる。二階堂くんの髪がモフモフきゅるるんワンワンクゥーンなのも勿論知ってる。二階堂くんが帽子を被らないのも勿論知ってる。ニカ千事件簿file No.2319・通称「『俺とヒーロー』歌い出し事件」があるのも勿論知ってる(今回届いたBlu-rayには入ってないけど)。中居さんが来たのも勿論知ってる。二階堂くんが中居さんと一緒に演出を頑張ったのも勿論知ってる。4人にとってもファンにとっても思い入れが深いのも勿論知ってる。とにかくエモいのも勿論知ってる。ただでさえ乏しい語彙が今跡形もなく消え去ったのも勿論知ってる。

でも、こんなに魅力的と分かってても、舞祭組村を見る勇気がない。

 

 

小学生時代、ジャニーズという娯楽はスクールカースト上位のためにあったものだった。というより、ジャニーズを好きでいることがスクールカースト上位に立つためのステータスだった。逆を言えば、ジャニーズに興味を持たないことは孤立を意味していた。休み時間のクラスはジャニーズ主演ドラマやジャニーズ楽曲の話題で持ちきりで、そこに入れない人は居場所を失う。私はその一人だった。

いつしかジャニーズへの無関心は恐怖に形を変えていった。(☆ここで私怨コーナー☆小6の時に私をいじめていた櫻井担のEちゃん、元気にしてる~?)

 

小学校を卒業してからはジャニーズ以外の娯楽も認められる環境に恵まれたお陰で、ジャニーズへの恐怖は次第に和らいでいった。それでも、キラキラ輝いて笑うジャニーズに対して、「このキラキラに照らされない人もいる(いた)のに……」と悲しくなることがしばしばあった。

 

だからこそ、舞祭組の存在が衝撃的だった。

 

派手に着飾って視聴者を「君」に見立てた恋の歌を歌うのがジャニーズだと思っていたのに、舞祭組は地味なスーツを着て「俺らは二番手」と開き直ったケツの歌を歌っていた。

前世でどんな罪を犯したらこんなことをする羽目になるんだろう、と苦笑しながら見ていた。

だけど、「どうあがいてもその体勢では歌えないでしょ」というような体勢で歌う4人がめちゃくちゃ頼もしくて、あんなにふざけた歌を真剣に歌う4人がめちゃくちゃかっこよかった。あと歌い出しの子のお顔が可愛い。

そんな舞祭組に心を奪われた。

 

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日本代表選手の筋トレか?

 

 

当時はUTAGE!がレギュラー放送されてた時期だった。毎週音を外す舞祭組は、いくら馬鹿にされても踊りながらの生歌を諦めなかった。そして上達していった。たまにハモりに成功したり、「舞祭組が失敗するような難度の曲をわざと選んでるな」と思わされたり。

毎週、ダサくてジャニーズのキラキラとは程遠いのに一生懸命でかっこいい4人に励まされていた。あと二階堂くんの顔が好き。

 

今思えば、「ジャニーズのキラキラ」に怯えていた幼い日の自分と、「ジャニーズのキラキラ」に拒絶された舞祭組を重ねていたのかもしれない。そして、それでも真剣に前を向いて、新しい「かっこよさ」を開拓する舞祭組に夢を見させてもらっていたんだろう。

 

だけど、UTAGE!が終わって、コンスタントに舞祭組のパフォーマンスに出会うことはできなくなってしまった。そしてSMAPの解散が決まった。理不尽な状況下でも我武者羅に前を向く舞祭組が理不尽な状況下で満足に活動出来なくなってしまったことが悲しくて、丁度その頃生活環境が大きく変わったこともあって、舞祭組から距離を置いた。あと二階堂くんが髪を切った。

 

ちなみに、数年経ってから舞祭組の動画をたまたま見て再燃して今に至る。あと二階堂くんの髪が伸びて嬉しい。

 

 

ジャニーズのキラキラを「どんな敵も寄せ付けない最強集団」に喩えるなら、舞祭組は「どんな敵に倒されても立ち上がる最強集団」だと思う。

キスマイのオタクになってから、Kis-My-Ft2だって「どんな敵も寄せ付けない最強集団」ではなく、舞祭組のように「どんな敵に倒されても立ち上がる最強集団」でもあることを知った。他のグループもきっとそうだ。

だけど、私を救ってくれたのは、立ち上がる瞬間を見せ続けてくれた舞祭組というヒーローだった。

 

 

 

 

みんな、一オタクの自分語りに飽きたらブラウザバックするんだよ。

 

 

 

 

そこまで好きならとっとと舞祭組村見ろやwwwという野次が飛んできそうですね。なんなら私の中にいるもう一人の私(?)もそう言ってる。

 それでも見られないのは、単純に言えば、舞祭組村を見たら舞祭組が終わってしまうような気がするからです。「舞祭組村を見なければ舞祭組は永遠」という、主人公を刺して「これで○○くんは私だけのもの♡」と笑みを浮かべるヤンデレヒロインのような感情ですね。

 

 

私が舞祭組の活動減少と二階堂くんの断髪にショックを受けてから舞祭組に再会するまでの間に、彼らはアルバムを出してライブを行ったらしい。アルバムを視聴してみた。ライブレポを読んでみた。

卒業式やんけ

 

「ジャニーズのキラキラ」が排除されたトンチキソングの中には、「それでも前を向いて生きていこう」という方向性ではないトンチキを提供する曲もあった。そして、「ジャニーズのキラキラ」を纏った曲もあった。

 

舞祭組が作られた目的は、目立たない4人を目立たせることだったのだと思う。だけど、しつこいようだけど、私にとっての舞祭組は、「ジャニーズのキラキラを纏わなくてもかっこよく生きられる」ことを教えてくれるヒーローだった。

そっか。アルバムと舞祭組村で、舞祭組は幼い日の私のヒーローの役目を終えたんだ。舞祭組とはバイバイなんだね。

バイバイという表現は二階堂高嗣さん(お顔も可愛いのに中身も可愛い人間国宝)に倣ったものだけど、冗談抜きでこんな感情が沸いた。

 

「舞祭組を続けたい」と4人が意思表示したらしいけど、新曲やライブ活動を通じて舞祭組が続くのか、それとも「みんなの心の中に舞祭組が居続けるよ」なのか。

 

 

8月に『UTAGE!』を久々に見た。キスブサでいう「カッコイイスゴ技」の音楽バージョンのようで、舞祭組とキスマイの境目がぼやけて見えた。

舞祭組が4人で歌ったのはメドレー中の1曲で、中居さんに仔犬の兄弟みたいに引っ付きながら(とってもかわいい)、わざと音を外していた。

そんな姿を見て、同窓会みたいだな、と思った。舞祭組が「ジャニーズのキラキラに拒絶されたユニット」であった過去を懐かしんでいるかのように見えた。

 

 

それで、単純に「舞祭組がかっこつけるの寂しいよ~!ママ~!」とじたばたできるならそれでいい。

そうもできないのは、私を救ってくれた舞祭組に呪われた人も存在するからだ。

 

舞祭組は格差の象徴かもしれないし、4人からキラキラを剥奪する忌まわしい存在かもしれない。Kis-My-Ft2が今以上に7人で横一列になって国民的アイドルを目指すためには、4人が舞祭組でいることは足枷になりかねないのかもしれない。

「ジャニーズのキラキラ」を恨んだ私が崇拝する対象である以上、「ジャニーズのキラキラ」を愛する人にとっては恨めしいものであってもおかしくない。

 

舞祭組に喜ぶ人も悲しむ人もいるというのは、受験に合格して泣きながら喜んでいる横では落ちた人が泣きながら悔しがってる状況と似てる。他には、「今日の日替わりサラダはシーザーサラダかよ」としょんぼりしている横ではシーザーサラダを美味しそうに食べている人がいるとか。ジャニーズに目を輝かせるクラスメイトを横目に震えながら息をひそめる子どもがいるとか。イェーイEちゃん見てるぅ~?

そんな日常の風景と同じ。誰にとっても嬉しいことも、誰にとっても悲しいことも、きっとこの世にはない。

 

とは言ってもだよ?自分にとっての救いが他の誰かにとっての呪いなのって悲しくない!?その救いが大きければ大きいほど!

その悲しさは「私の可愛い舞祭組ちゃんに酷いこと言わないで!」という方向ではない。どちらかというとその逆。「どうしてうちの子が万引きしちゃったの?」みたいな悲しさ。うちの子?私舞祭組ちゃん産んだのかな?タカシとケントに色違いの服を着せて育てたいですね。

 

自分にとって舞祭組が救いなら、他の人にとっての舞祭組がどんな存在であろうと構わないじゃないか。誰がなんて言おうとキミはキミじゃないか。そういう意見も分かる。(こんなブログに歌詞を流用してごめんよ玉森くん、Camellia大好きだよ)

でも、舞祭組に呪われた人の中には私の大好きな7人がいる。

 

今となっては4人とも舞祭組のことを肯定的に捉えてくれている(って希望を持ってるよ)けど、彼らが舞祭組のせいでアイドルとして生きるビジョンを歪められてしまったことは否めない。舞祭組の活動に当時否定的な感情を抱いていたメンバーがいたことだって分かってる。更に、舞祭組が出来たことで、まえあしまで「かっこいい」に縛られるようになった。

私が崇拝していた舞祭組は、大好きな7人を傷つけて縛りつけていたんだ。そんな舞祭組を肯定的に捉えた7人はめちゃくちゃ素敵だけど、その生き様のかっこよさでピラミッドもマチュピチュも建てられるけど、これから先舞祭組が続くことで何かが悪い方向に傾く可能性だって十分にあり得る。キスマイが「7人横一列」を目指すのなら尚更。そう考えると、舞祭組が活動を終えることが悪いことだとは思えない。舞祭組から未来のキスマイが解放されることは、喜ばしいことなのかもしれない。

 

じゃあ、舞祭組村で舞祭組は無期限活動停止ということでいい…………わけがねえだろ!!!!!!!

嫌だよお!舞祭組ちゃんが遠くにいっちゃうの寂しいよお!

千賀くんも、宮田くんも、横尾くんも、二階堂くんも、舞祭組である必要はもうないのかもしれない。だけど、舞祭組は必要。舞祭組にしか救えない人がこの世界のどこかにいるはずだよ。そして、そんなヒーローになれるのはこの4人だけなんだよ。

でも、舞祭組が続くのは4人のためなの?キスマイのためなの?っていうか好きな人を苦しめたものを愛している罪悪感がひどい。

 

 

というわけで、私は舞祭組村を見る勇気がない。

  • 舞祭組を崇拝する私は舞祭組が終わってしまうような寂しさを抱いている。
  • 舞祭組の功罪を知った私は舞祭組に一区切り付くことを前向きに捉えたい。
  • 舞祭組に憧れて4人やキスマイを理解しなかった自分に苛立つ。
  • だけど舞祭組のあの方向性に人生を救われる人がいるはずだし、そんな人たちに舞祭組は必要。
  • それはそうとそんなに好きなら現場行けや。

すげえ……感情がスクランブルエッグ通り越してタルタルソースじゃねえか……

 

この先、舞祭組村の円盤を見るきっかけは二つ。一つは、タルタルソースと化した感情をマヨネーズのように滑らかに整理すること。どうでもいいことですが、私はマヨネーズが苦手です。

そしてもう一つは、舞祭組の新しい活動があって、舞祭組が物理的にも終わらないと知ること。第2笑待ってます。

 

どっちの理由で開封するのかは分からないけど、今はもう少しだけこの円盤を熟成させてほしい。

いつか後編を書けたらいいな、ぱにたん。あと二階堂くんの刈り上げ(by中島健人くん)は刈り上げなのだろうか。